目的
今や廃盤となってしまった宁芝ことNiZ mini 84 PRO(2021/08/09現在)(別名Plum 84,型番84EC(S)Pro2.0 Ble/35g*1)の右Ctrl,←,↓,→の右端の4キーがまったく認識しなくなってしまった問題を修復した内容を紹介する.
結論
壊れた原因は,内部のネジが外れて基板の回路パターンを損傷したため.以下の写真のとおりの現状把握~対策実施まで行い,2021年6月に修復した内容であるものの,現在(2021/08/09)に至るまで問題なく動作継続中である.
- 蓋を開くと←キーと↓キーの間の回路パターンが完全に損傷していて,断線に等しい状態だった.
- 損傷箇所上下の回路パターンのレジストを削って,接続すべき信号線の金属部をむき出しにして,そこの部分を金属(今回はスズメッキ線)で接合することで対処する.
- スズメッキ線で対応箇所にハンダづけしやすい形に整えてハンダづけを実施.もちろんハンダづけ実施後は上下それぞれの信号が導通することをテスター等で確かめる必要あり.
- 衝撃でハンダづけ箇所が外れないようにグルーガンにて補強して完了
- ふたを閉めたあとはキャリブレーションツールでキー入力の具合を調整し,使用に耐える状態に持って行くことができた(以下リンク先はAmazon.co.jpでの販売店AKEEYOのサポートサイト): support.akeeyo.co.jp
その他
当時(2021年6月)の詳細は,以下私のTwitterへ.実際のところ,家と会社間を毎日持ち歩くなかで,カラカラと音が鳴っているときがあった!
愛用の NiZ キーボードのwinキーが効かなくなったのでもうゴミですか。。。
— Aketo, Tomu (@so2akt) 2021年6月1日
最初はWinキーが効かなくなった現象があったが,こちらはキーボードの誤操作(?)でソフトウェアロックされてしまっていたから.Discordで問い合わせたところ,FnキーとWinキーを3秒くらい長押ししないと動作しないとコメントを頂いていた:
また,キーボードを開けるにあたり,TemmusuさんからTwitterでご一報をうけ,参考にさせていただいた.プラスチックでできている割に,けっこう固いのでこのプラスチックへら(2021/08/09現在)は必須と考えます.
もしかしたらお気づきの方がいるかも(?)ということで,実は一回ハンダづけ失敗したことにより回路パターンの露出を拡張したために載せているスズメッキ線が長め!
このキーボードとぴったりのケースがあって,とても便利(サイズは345x130x45mm)☟ www.aliexpress.com
ピッタリすぎませんか、NiZ plum 84と。あそびゼロ! pic.twitter.com/erMkpj0zsq
— Aketo, Tomu (@so2akt) 2021年1月19日
参考
- NiZ Plumキーボードを分解する方法(2021/08/09現在)
*1:既に印字がほぼ消えており正しい型番ではないかも