VoicemeeterでSound BlasterのASIOを使えるようにする

目的

Voicemeeter(本記事ではBananaを使用)にてSound BlasterのASIO(A1出力)が初期状態では以下のバッファーサイズが2048サンプルより大きくできないというエラーが表示されて使えないが,使えるようにできる方法を紹介する.

A1出力選択画面 エラー画面 Output Device not Working...
ASIO: Creative SBZ Series ASIO Device
Failed to Open Main Output Device (A1) Buffer size cannot be above 20480 samples.

なお,確認環境は以下のとおり

名称 規格 製造会社 備考
オペレーティングシステム Windows 10 Pro 64ビット,22H2 マイクロソフト
バーチャルオーディオミキサー Voicemeeter Banana,2.0.6.8 VB-Audio
ASIO設定ツール VB-Audio ASIO Test 32Bits,1.0.1.4 VB-Audio 32Bitsのほうを起動する
オーディオインターフェース Sound Blaster ZxR Creative ドライバーバージョンは6.0.102.78
オーディオインターフェースソフトウェア Sound Blaster Command,3.5.10.0 Creative ダイレクトモードを有効にしているが,ASIO入出力有効無効に直接は関係しない

結論

  1. Voicemeeterを終了する*1
    Shut Down Voicemeeterにより終了する
  2. VB-Audio's Forumsのある記事から,VB-Audio ASIO Testをダウンロードする
  3. 32ビット版のVBASIOTest32.exeを起動する*2
    起動するVB-Audio ASIO Test
  4. VB-Audio ASIO Test 32Bits起動後,DevicesメニューからASIO: Creative SBZ Series ASIO Deviceを選択する
    ASIOデバイス選択
  5. 選択後,ウィンドウ内に情報が表示されるため,再度,DevicesメニューからOpen ASIO Control Panelを選択する
    Open ASIO Control Panelを選択する
  6. Creative SBZ Series ASIOウィンドウが表示されるため,Latencyを50 msより小さい値に設定する
    Creative SBZ Series ASIOウィンドウ(デフォルトのLatencyは50 ms)
  7. Voicemeeterを起動してA1にASIO: Creative SBZ Series ASIO Deviceを設定すると,今度はエラーが出ずに設定できる
    A1にCreative SBZ Series ASIOが設定できる(Latencyは2 msに設定時の画面)

その他

VoicemeeterとSound BlasterシリーズのASIO

今回のSound Blaster ZxR以外にも,Sound Blaster Z SEおよびSound Blaster Digital Music Premium HDで試したときも同等のエラーが表示された*3.そのときは,使用不能と判断していたのでこの手順を試さなかったが,おそらく同様の手順で使用できるようになると思われる.

参考サイト

  1. How to fix "Failed to Open Main Output Device (A1) Buffer size cannot be above 2048 samples."? - VB-Audio's Forums
  2. ASIO Driver Tester - VB-Audio's Forums

*1:×ボタンではウィンドウを閉じるだけなので,メニューからShut Down Voicemeeterを実施する

*2:Sound Blaster ZxRのドライバーが32ビット版であることによるようである

*3:Sound Blaster Digital Music Premium HDの場合はASIOドライバー名は異なる